生き生き過ごす

人を良くする食  −2001.2.5−

「人を良くすると書いて食と読みます」
という言葉に期待して、
健康センターでの健康セミナーに参加しました。
テーマは、「食べて学ぶ健康のひととき」です。
参加者は、35人、平日の午後と言うこともあり
ほとんどが、年配の女性、そこに年配の男性が3人。

自立した平均余命をいかに伸ばすかが課題です
という挨拶でセミナーがはじまりました。

健康センターでは、料理サンプルを一つ一つ見せて
これは200キロカロリー、そしてこれは300キロカロリー・・・
これだけでもエネルギーのとり過ぎです。と・・・
どうやったらエネルギーを減らせるか
その点だけを、次々と教えてくれます。

それほどにエネルギーは、悪者?なのかなあ。
と思い、質問しました。すると、
そんなことも知らないの?っとばかりに一笑した後に、
「皆さんは、ご存知ですよね」、と前置きして
丁寧に教えてくれました。
エネルギーのことなんて一度も気にしたことのない私は、
まだ納得がいきませんでした。
痩せ型の人でも、そこまで気にしなくてはいけないものなのでしょうか?
と、また聞いてみました。
今度も丁寧に、気にしてくださいと言うような事を、答えてくれました。
でもまだ、私の中で何かが引っかかっていました。

そして、その次は、栄養バランスです。
「皆さんご存知の様に、1日30品目以上を心がけてください」
と言うことで、野菜をたくさんとることを教えてくれました。
1日30品目という言い方は、少し古く感じましたが、
やっぱりこういう言い方になってしまうんだろうな、
と思いました。

最後に、司会の方が
「人を良くすると書いて食と読みます」と
ご案内の文書に書きましたが、楽しく食べることが大切です。
楽しくなるような食事を心がけてくださいね、と
締めくくりました。

試食や、グループでの献立作りもあり
セミナー自体は、気分転換にもなり楽しいものでした。
食生活を見直すきっかけにはなると思いました。
でも、私の最初の期待とは何か違っていました。
「人を良くする食」という言葉には、どうつながっているのだろう。
食事のエネルギーや、バランスに、これだけ気をつければ
人を良くする事ができるのです。と言うこと?かな。
健康や、自立した余命の期間をのばすことが中心で、楽しく満足に
という部分が見えませんでした。
言いたいことが全て言えずに不本意そうにもみえましたが、
推測のかぎりです。

人に良いはずの食が、
いろいろ気にしなければならない食になっています。
いろいろ気にして食べることは、本当に人を良くするのでしょうか。
確かに自立余命は伸びるような気もします。
けれども、他にも人を良くしなければならないことが
たくさんあるような気がします。

今のように寿命は長くなくても
自由に、楽しく、満足に食べて、体(人)に良いという
そんなことが、自然に行われてきた時代がありえるような気がします。
今とどこが違うのでしょうか。
それは、きっと栄養学だけでは解決できないのでしょう。
食を取り巻く環境全体を視野に入れなくてはいけないのだと思います。

食が人(体)を良くするのであれば
体は、本来それを求めるのではないかと思います。
食べたいものを自然に自由に、楽しく食べられるような環境があれば、
体は、自然に体が良くなる様な食を求めてしまう様な気がしますが、
そのような環境は、ありえないものでしょうか。

そのような感覚を、自ら磨く努力をしたいと感じました。


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