農業を知ろう

兼業農家減らすのぅ?−寂しい光景−   01.04.05

新聞などで、
日本の農業問題を解決する為には、
農業を保護しなくてはならないだろう。
しかし、8割を占める兼業農家まで保護していては
生産効率があがらないので問題は解決しない。
ということで、農業を大規模化したり、法人化したりして、
小規模農家を減らしていこうという方向


この様なことがよく書かれています。
分業化を推し進めて効率を上げようと言うことです。

農業者の内の、約8割が小規模な兼業農家です。
その内の、約4割が、自給農家(売らない農家)です。
そのような小さな自給的兼業農家が、なくなろうとしています。
それは仕方ないことなのでしょうか。
それがよい方向なんでしょうか。

本来、人は、生きる為に自分で食べ物を取ったり、育てたりして
暮らしてきました。そして、そんな中で、自然とのかかわりや、
命の意味を体で感じてきたのだと思います。

社会の分業化が進み、全てのものが、お金で勘定される
ようになってから、心が貧しくなってきた様な気がします。

分業化による弊害は、人として感じなければならない大切なことを、
感じる機会を失わせてしまうことです。

自分で作り、自分でたべる時に得られる感覚や、感情、
自然とのかかわりは、今の社会が、忘れかけている大切なもの
そのものだと思います。

そのようなことが実践されているところが、
小さな自給農家ではないのでしょうか。

効率から考えると、買ってきたほうが速いし安いでしょう。
でも、そこから無意識のうちに得られるものは、お金や時間には
換算できない価値があると思います。それに、安心もついてきます。
でもそれに気づいていても、経済論理には勝てません。

もちろん、経済的にも、良ければ、言うことはないのですが、
もし、自給農家が、もっと増えれば、
いろいろな環境もある程度変わりコスト面も変わりえると思います。

そんななかで、従来の小さい自給農家の人達は、
もうそろそろ限界に来ている時期です。
今、自給的農業をやっている人は、年を取りすぎています。
農地や、自分で作ることの大切さを守ってきた世代が高齢化し、
後継ぎ世代は、時間と効率を重んじます。兼業農家は、減ってます。

今の農地法だと、もともと五反以上耕作してないと、
農地を登記できません。法的に大規模化を進めています。
小さい農家は、大規模農家にしか農地を売ることができません。

生産性の悪い農地は、売ったり貸したりせずに
山に戻したり、荒れてしまったりするんだろうな、と思います。
昔、飢えをしのぐ為に、何年もかかって、苦労して開墾したであろう
山間の田んぼが、今たくさん山に戻されています。
山に戻るのは、本当にすぐです。さみしい光景におもえます。

このままだと、農業者の8割の人が大切に保ってきた心も、風景も
失われていってしまう様な、そんな気がします。

まだまだ、効率や、時間や、お金だけを重視した、心寂しい方向に
進んでいきそうな、そんな気がしてなりません。


キッチンガーデンのすすめ −農家しよう !?−   01.05.23


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